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リレーエッセイ8月 essay

しあわせの匂い                         田中 弥生


 雨の日の部屋の中、夏の朝のお味噌汁、
キャンプの朝の露にぬれた草、
雨にぬれた犬の毛・・ウップ!日なたぼっこの犬の毛、
おこり始めの炭、干した布団、母の箪笥、夕立のあと。
私の、なつかしさをともなった記憶の匂いです。
この匂い、私を、なつかしさとともに安らぎと幸福感で
包んでくれます。

 匂いだけではありません。
ふと目に留まったもの、肌で感じたもので、
そんな気持ちになったことはありませんか?

 そういえば、アウシュビッツより生還した人たちの多くが、
ふと目にした空や花を美しいと感じていたとか。
非人間的な生活の中で、安らぎと人間的な心を取り戻していたのでしょうか。
生きる希望へと繋がっていたのでしょうか。

 何かと忙しい毎日をお過ごしの皆様、
1日1回、このしあわせ感を五感で感じてみては
いかがでしょう。

 夏、真っただ中。
睡眠と水分補給、
おからだに気を付けてお過ごしくださいませ。




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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