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リレーエッセイ5月 essay

白トリュフを求めてアルバへ                    稲葉多恵子


旅の目的は年を重ねるごとに変わって行きました。
若い頃は、都市で文化遺産や美術館めぐりをして必ずショッピングが付きものでしたが、
今ではその土地の美味しい食材や自然を満喫する事を好んで、旅先を決めます。
今回は、長年行きたいと思っていた北イタリアのピエモンテ州アルバへ行きました。
アルバはトリノからバスで1時間半の場所にあり2014年に世界遺産に登録された、景観の美しい街です。そこでは、毎年10月の中旬から11月中旬の土・日に『国際 白トリュフ祭り』が行われます。
独特の香りに魅せられ好きが高じて、
「本場でトリュフのフレッシュを食べよう!!」
期待感一杯で胸を弾ませて行きました。
拠点をトリノに置きトリュフ祭りの会場へ
テントが張られた会場入口でワインの試飲付き入場券を購入し中に入るとイタリア国内だけではなくヨ−ロッパ各地から大勢の人が集まって香りを楽しむ人で一杯です。                  (バスから見た風景)
会場には夜中に収穫したトリュフを大切に抱えたハンタ−が檀上に上がりトリュフの裁判官から、香り・大きさ・形を精査して品質ランクを得るためにステージに並んでいます。
値がついたトリュフは買いとられショ-ケ-スの中に納められ売られていきます。私も地元でフレッシュを買って帰ろうと日本から密閉容器、キッチンペ−パ−、保冷剤など準備万端でしたが、その思いは敢え無く惨敗に終わりました。
なんと、今年は雨が少なくトリュフの収穫量はよくなかったようです。その代り雨が少なかったためブドウには良く、2016年のピエモンテのワインは美味しいという話でした。
収穫が少なかった今年のアルバの白トリュフは高値を付けられバイヤ−の手で目の前を通り過ぎ世界各地の一流レストランへ送られて行くのでしょう。

            
  「イ−タリ」トリノ本店でゲットしたワイン    ショ−ケ−スに入ったトリュフ
     右:バロ−ロ 左:バルバレスコ

美味しいトリュフやポルチーニが生えるアルバの土地はのどかで、何か秘密がありそうで神秘的です。広葉樹林に雨量と気候が相まってピエモンテの景観と味覚を作りだしているのだと思います。





 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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