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リレーエッセイ 5月 essay

30周年南リジョン大会と熊本地震                  嶋田 恭子


 4月14日熊本地震の始まりの大きな余震があった夜、私たちSI熊本−すみれの会員は南リジョン大会に出席するためにヒルトン福岡シーホークにいました。
 今年で30周年を迎える南リジョンの全体会は記念式典も交えて華やかに執り行なわれました。晩餐会では南リジョンをお祝いし、美味しい食事と飲み物が振る舞われ、いつもよりさらに盛大で楽しい宴となりました。
 熊本−すみれ会員の一部は、二次会をホテルの上階に移しお喋りしておりました。21時過ぎに熊本を震源とする地震の警報を知らせる携帯のブザーが一斉に鳴り出し、次の瞬間ホテルが右に左に大きくグラリと揺れだしました。
宴の気分は吹き飛び、それからは会員それぞれに安否を気遣う電話がかかったり、または熊本への電話を何回かけても不通で心配したりと、その場は騒然となりました。田中会長と田C−セクレタリーのお二人はホテルのお部屋をそれぞれ回って会員の無事を確認し、理事会の判断ですぐさま明日の分科会の参加を中止し、早朝、貸切バスで帰熊することが決定しました。
 SI熊本−すみれは、二日目の分科会進行に関わる南リジョン副委員長、委員の二人が在籍しており、分科会では規約決議・SOLT委員会と広報委員会の二つの事例発表を控えていたにもかかわらず、全員の帰宅を決めた決断の早さは素晴らしいものでした。その日は早朝出発でも熊本までバスで4時間かかりましたが、時間が経つにつれ路線は身動きができないほどの渋滞が続いたようです。この早い決断がなければ帰宅するまでどれほどの時間がかかったか分かりません。
 そして、この決断の早さが二日後に起こる予想もしなかった本震に持ちこたえる時間と体力を作ったように思います。大切な時に、まず自身と家族の安全、それから職場の安全を考えて行動するこの組織の姿勢は、危機管理も素晴らしく、さらに信頼を深める出来事となったと思います。帰りの貸切バスには、新幹線などで帰る予定だった熊本−さくらや熊本−わかばの一部の会員の皆さまにも乗車していただいて大変喜ばれ、姉妹クラブとしての真摯なる友情を育むこととなりました。
 熊本地震発生から二週間が過ぎようとしていますが、過去に例を見ない、いつ終わるとも知れないたくさんの余震が続いています。いつ平和な時間が戻るのでしょうか?
熊本の人々の打撃や不安や悲しみは深まるばかりで、日に日に疲れが溜まり、人々のストレスももう限界にきているように感じます。
 熊本−すみれの会員は奇跡的にみんな無事でしたけれど、これから私たち熊本−すみれ会員がどのようなボランティアをしていくのか、どのような方向で活動していくかを考えなければいけないのだと思っています。私も熊本−すみれの活動を通して微力ながら熊本復興のお手伝いが出来ればと考えております。

  
    




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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