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リレーエッセイ 7月 essay

大切なもの再発見!                         前田 一美


 昨年9月にソロプチミスト熊本-すみれに入会し、初体験の南リジョン大会。私はわくわくとドキドキと様々な感情の中、大会に参加させていただきました。大会の1日目が終了後、皆さんとゆったりとしていた矢先。一斉に鳴り響く携帯の警報アラームの音に、「熊本が震度7です。」と・・・。あの熊本地震の前震が発生した日でした。
 私は大会に参加するため、子供と離れ離れになっており、早く「熊本へ帰らないといけない。」の一心で会場を後にしました。福岡の友人が私を熊本まで送ってくれるとのことで、彼女の好意に甘え、そのまま熊本の家に帰り、子どもと再会することができました。彼女とは中学からの同級生で半ば家族のような存在で、お互いに言いたいことを言い合う仲です。あんな地震が発生した所に向けて、私を熊本まで送ってくれると言った彼女には、感謝してもしつくせないと思いました。また彼女は送ってくれた後、私の家を見て、「土日だから仕事も休みだし、片づけ手伝うよ。」と言って手伝ってくれました。その夜一緒に夕飯を食べ、我が家に宿泊し、その夜本震に彼女を巻き込んでしまいました。私は申し訳なさでいっぱいになり、彼女に「本当に申し訳ない。私が頼んだばっかり。」にと謝ると、「こんな経験はなかなかできないよ。震度7だよ。あなたも今までいろいろと助けてくれたし、こんな時にしか恩返しできないでしょ。命があったことに感謝。大丈夫!」と言ってくれました。そんな明るい彼女がいたおかげで、私の子供たちもしだいに笑いが増え、余震の続く生活の中で、多くの元気をもらいました。また救援物資を彼女の友人から届けてもらい、その避難物資がまたコンパクトに必要なものの箱詰めで・・・。
 私がもし反対の立場になった時に、このようなことが人に対してできるのだろうかと。人が困っているのに気がつき、助けることのできる人になれるようになりたいと改めて思いました。
 震災に合い、尊い命が失われ、住居を失っている方、避難生活を送り続けている方、職を失っている方などまだまだたくさんいらっしゃると思います。本当に大変だと思います。また豪雨被害も甚大で熊本の復興の道のりはまだまだ険しいと思います。
 ただしこの度の震災で、家族や友人の大切さ、水や電気などの資源の大切さ、それぞれに力を合わせて助け合うことの素晴らしさやありがたさを感じられたのも、このような経験がなれば気が付かず、わからなかったこともたくさんあると私は思いました。
 これからソロプチミストとしてできる事、人としてできる事を考えて、少しでも熊本の復興の役に立てればと思っております。前向きに進まなければならないと思っています。


     
                届けられた救援物資セット
    




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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