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リレーエッセイ 4月 essay

世界は繋がっている                         世良 喜久子 


 このところ世界はものすごいスピードで大きく変化し、インターネットの発達により世界の片隅で起きたことも瞬時に世界を駆け巡り世界は小さくなってきました。
インターネットの普及は空恐ろしささえ感じる今日この頃です。
 20世紀、先進国と開発途上国の関係は援助をする国、援助を受ける国ととらえられていましたがその後、先進国と開発途上国の関係は協力し合う国となり、この数年は、お互いにビジネスの相手国ととらえられるようになってきたように思います。
国々の関係も大きく様変わりしてきたように感じます。
 遠い国と思われていたアフリカの国々は今、私たちの生活になくてはならない大切な国になっています。日本人のほとんどが使っている携帯電話には鉱石・エアーメタルが使われていますが、それが何とアフリカのシェラレオネ等で採掘されアフリカなしでは私たちの日々の生活は成り立たないという状況にあります。
 このところアフリカの国々の人たちと交流する機会が度々ありそのたびに日本との様々な繋がりを知る機会になっています。ジプチ共和国はソマリア海峡に出没する海賊から民間の商船を守るための自衛隊の居留地になっていて日本とは大変深い繋がりがある国であることが解り、また部屋を飾るバラの花々の多くは南アフリカから輸入されていることにも驚きでした。食料にしても日本人が食べるタコの多くはセネガルから輸入され(セネガルではタコは食品として食べないとのこと)、胡麻はブルキナファソから大量に輸入されていることを知り、私たちが日々食している食料の多くはアフリカをはじめ海外からの輸入により成り立っていることを改めて実感し驚かされているところです。
 日本人の食料の65パーセントを海外からの輸入に頼っている事を考えるとTPPの問題等は本当に人ごとではありません。
 今世界は中国をはじめアジアの成長に注目しアジアの時代といわれていますが、近い将来アフリカの時代がやってくると思います。人類発祥の地といわれ多くの資源を抱え識字率当が伸びているアフリカは今から期待される地域です。
世界とのかかわりを思うと多くの事柄が国内だけで解決できることは少なく、世界と共に手をつないで生きていかなければならない時代になってきたと実感します。
 私たちは日々の生活の中で、もっと世界を知り、世界とのかかわりに関心を持って暮らしていかなければならないと思います。
日本人一人一人の意識が日本を作っているのですから・・・。
言い古された言葉ですがシンク・グローバル、アクト・ローカルの精神で過ごしていきたいと思う今日この頃です。

        




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