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リレーエッセイ 10月 essay

残せるもの                              出田千世 

最近、想い出の尊さをしみじみと感じる。
身内の死と向き合い、確実に年を重ねている自分を眺めるとき、残してくれたもの、残せるものは何かを考えることが多くなったからであろう。
優しい想い出は、数々の苦しみや辛さ、災難を全て柔らかいもやで包み込む。そして更に、過ぎ去った記憶のはずなのにありありと眼差しや温もりが蘇る。
その多くは家族と共に紡いできたもの。
結婚してすぐにウィーンに渡り、スプーン1本を相談して買う生活の中で長女が誕生した。その頃のひとコマひとコマは私の中で違った色彩を持つ。
帰国してからは、何もかも目まぐるしく過ぎ、家族も次々と増えて、幸せだけど精神的には余裕のない生活でもあった。
未熟な自分が失敗を重ねながらも愛しい4人の子供達から学んでいき、沢山の雑事を同時に考え解決し、片付けていく。そんな中では自分も傷つくが、人を傷つけてもきたのだろう。その懺悔と共に人生の最後の時まで優しい想い出を残していける自分でありたいと思う。


              

        




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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