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リレーエッセイ 7月 essay

ある失敗から学んだこと!                      野口 房美  

活動報告写真

 皆さんは、些細な出来事が人生の教訓になったことがありますか?
あれはたしか、25年前、社会人になって2年目の秋頃でした。私の勤めていた大阪の病院で、職員のバレーボール大会がありました。大会は16時頃には終了し、後は打ち上げに行こうという話が各部署で上がっていました。
 私と友人は総務課の方達から誘われて、打ち上げに一緒に行くことになりました。総務課の方達には日頃から可愛がってもらい、何かと目をかけていただていました。病院玄関に19時集合ということになり、いったん寮へ戻りました。
 すると寮に、会計課の長江さんという男性から電話がかかってきました。長江さんは当時私が憧れていた人で「会計課が打ち上げに行くので一緒に行こう」というのです。一瞬迷いましたが、憧れの人と一緒に行きたかったので「行く」という返事をしてしまいました。
 総務課には「用事ができたのでいけない」と連絡をし、友人には本当のことを話して了承してもらいました。そして楽しい打ち上げにウキウキと出かけました。打ち上げの一次会が終わって二次会への移動中、なんと総務課の方達とばったり会ってしまいました。「なんでこの広い難波で会うんだ」と思うとともに「これは人達の好意を裏切った罰なんだ」と思いました。
 この時今までの関係がガラガラと崩れる思いがしましたが、それからも変わらない付き合いをして下さいました。でもそれは総務課の方達がおおらかな心で「しょうがない娘だな」と思って下さったからだと思います。同じ事を繰り返したら完全に信頼を無くすと、非常に反省しました。そして、たとえ自分の都合で約束を破ったとしても、それをごまかしたり嘘を言ってはいけない、取り返しがつかない事態に発展するかもしれないと心に刻みました。
 50歳を超えた今でもたくさんの失敗はありますが、これからも人に対して誠実であるよう努力を続けていきたいと思っています。




 国際ソロプチミスト熊本−すみれ

<例会日>
 毎月第3木曜日 午前10時〜
<例会場>
 ANAクラウンプラザホテル
     熊本ニュースカイ

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