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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

娘の結婚式
平成24年11月  
有吉 ひとみ  
  
 私の思い描いていた娘の結婚式は、黒留袖に身を包んだ新婦の母の私が、涙、涙でのお式になるだろうと、ずっと思ってきました。
ところが、あっけらんかんと笑顔のうちに挙式は終わりました。
それは、場所が大きく影響したことと、私が娘のブーケやヴェールを作ったためでした。

海外挙式を娘夫婦が希望し、祖父母のことを考えてフライト時間が短いグアムで挙げることになりました。
グアムは、とてもいいお天気で明るくのびやかな、いかにもリゾート地。
そこで執り行われる挙式自体が、堅苦しくなく、小さいころの思い出のビデオを流すシーンもなく、みんなで「Happy♪Happy♪」というプログラムです。
そして、海外旅行気分もあり、全員が“浮かれ気分”なのでした^^;

 また、娘の持つブーケを手作りしたせいで、つい“作り手”であるゆえに、ブーケの持ち方に気を取られ、娘の晴れの花嫁姿を味わうよりも、
(あっ!ブーケの持ち方がなってない!)
(あっ!お花がつぶれる!)
と、ヒヤヒヤ、ハラハラ。
ヴェールも、スワロフスキーを500個縫い留め、繊細なヴェールから落ちはしなかいと、娘の歩いたあとをチェックする始末。
これでは、感慨にふける時間もないのが当然です。

 しかし、この娘の結婚式を終えこのことを振り返ったとき、娘が私に大きなプレゼントをしてくれていたことに気づきました。
 私は仕事人としてしっかりと自分を確立できたのです。嬉しい発見でした。

 幸い、私にはあと一人娘がいます。
母としての「花嫁の母」の気分は、次回のお楽しみにしたいと思います。(ご縁があればのことですが^^)



     









              
   
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