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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

元気の出る話
平成24年9月
石井 美代子

  久しぶりに元気の出る話をひとつ。
学生時代、部活動を共にやっていた仲間の一人が、シニア海外協力隊に応募し、栄養指導者としてブラジルに派遣されたのである。

  「候補者となったって!?」電話が駆け巡り、まず1回目のお祝い会。
還暦を過ぎた仲間が集まり、その席で彼女が言うことに、
まだ候補なの。あまり大きな声で言うと落ちた時恥ずかしいから。6か月語学研修があり合宿で頑張るんだって。行ってみないとわからないけど。 
皆興味津々、目を輝かせて聞き入る。
定年前仕事を辞め、ピースボートに乗り、船上で還暦を迎えた彼女は目覚めたそうだ。
世界に!
今まで自分を中心に生きてきたけど、これからは少し社会にお返しをする番かな。
20歳から40年しっかり仕事に頑張ってきた。60歳はちょうど真ん中。子供もいない私は3代表彰は不可能だけど、これから40年しっかりと社会にお返しをして、元気に100歳になって、高齢者表彰を受けるのが目標なんだ。
 
目を丸くする私たちの前で、明るく語る彼女は、晴れ晴れとしていた。

合宿に行く前に2回目のお茶会。晴れて合格して本当の壮行会。
2回、3回と会うたびに彼女はゆったりとしてきた。
今まで生きてきた中で一番勉強をした。それでも、朝散歩をしてラジオ体操をする習慣は変えなかった。仲間もでき一緒に頑張ることができた。この合宿は、一つは適性をみるためのものかもしれない。ここで頑張れなかった人は現地に行ってもやっていけないのかもしれない。
そうだろう。体育会系女子としてここが本領の発揮しどころである。

サンパウロからメールが届く。再会が楽しみである。
 




              
   
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