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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

早朝のウォーキング
平成23年12月
添島峯子
       
 冷んやりした夜明け前の新鮮な空気を胸一杯に吸い込み思いっきり大きな息を吐き出して私の朝の日課の第一歩が始まります。最近私は足のリハビリを兼ねてウォーキングを始めたのです。やっとの思いで大決心をして長年悩まされていた変形性膝関節症の手術をしたからです。

 前回のエッセーで、私はもう一度あの白銀のスロープを思い切り滑り降りたいとの思いで努力をしていますと書きましたが、その夢はとうとう叶いませんでした。

 私の左膝は、人工関節になってしまったのです。何と言っても人工の膝ですから思う様には曲りません。可動域が120度もあれば大体の日常生活に不自由する事はないとの事ですが、これまた思う様には進みません。そこでリハビリの一つとしてウォーキングを始めたのです。

 ヒタヒタと私の後から近づいて来る足音、少し重たそうな足音、地面をひきずった様な足音、賑やかなオシャベリと共に近づいて来る足音、元気な「オハヨー」の声とリズミカルな足音で私の横を走りぬけて行く人……。いろいろな足音と出会いながら私も只々ひたすら歩きます。やがて東の空が急に明かるさを増して来ます。そろそろ帰宅する時間が近づいて来ました。川向うの藤崎八幡宮に向って深々と参拝をして私は帰途につきます。私の一日はこの様にして始まります。

 いつの日か、私も軽やかな足取で毎日の日課がこなせる日が来ます様にと祈りながら今日も亦ウォーキングに励んでいるこの頃です。








              
   
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