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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

今春の想い
平成22年4月
松本芙充子
       
 寒の戻りもあと数日、暖かな春になるとの天気予報が聞かれた。
厳しい冬を越したパンジーやマーガレットが元気になり、芍薬や牡丹が、すくすくと赤く芽吹いた時。鈴蘭水仙が雨の雫を含みダイヤモンドの輝きを見せる時。ほほ白が囀りながら群れで遊びに来る時。蕗の薹が花になる時期に、軟らかい日差しの中で太陽の恩恵を受けていると、現在の混沌とした世情を忘れて幸せになれる。

 楽しそうにおしゃべりしながら帰る小学生や、お母さんに手をひかれ、たどたどしい歩みの子供やベビーカーに乗った赤ちゃんを見ると、誰にでもあんな無垢な時を持っていたんだな〜と思ってしまう。年を重ねる間に知恵と一諸に余計なものまで身に付けるのも仕方無いことかしら?

 私の好きなものに、高校のリーダーの中にあった「神様はご存知」と「般若心経」の中の「色即是空 空即是色」云う言葉とがある。一見相反しているが私の中では癒合し、人間はもともと善なるものであるとする確信に繋がっている。性善説を信じて、精神的嬰児に戻れる希望を捨てず夢を持って毎日を歩きたい。
  

  晴れてよし 曇りてもよし
   不二の山
もとの姿は かはらざりけり  山岡 鉄舟
   



              
   
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