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リレーエッセイ |
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すみれメンバーが毎月交替で執筆します |
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平成20年11月
有吉ひとみ
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子どもたちの子育てに親の細かな手が必要なくなり、ほとんど資金援助のみとなった。「時間」がぽっかり空いてしまったとき、何をして時間を潰せばよいか、自分が何をしたいのか、自問自答する日々が始まった。学生の姿を見るたびに娘の姿を探し、夕刻「ただいまぁ〜」の声が聞こえるような気がして思わず振り返る。自立した娘たちと子離れ出来ない自分の哀れな姿に気づいたとき、何かしなければ・・と強く感じた。当時[鳥の巣症候群]という言葉があったが、まさに私も該当者であった。
そんなある日、掃除機片手にいつものように娘の部屋で呆然となっている私の目に娘の卒業式につくったコサージュに目がとまった。17歳から華道をはじめ、細々と子育て中もずっと続けていた「お花」で教室を真剣にやってみようと思い立つのに、大きな迷いはなかった。プリザの資格を取りに福岡に1年通い、東京まで研修に何度も行くことになった。遅いスタートでのチャレンジャーであったので、コンテストへの参加も寝る時間を削って参加した。結果、いろいろな場で活動できるようになり、パリコレ参加、2000名もの大きな協会のデザイン提供、テキスト制作、講師としての活躍の場を与えていただくことができるようになった。教えてほしいという生徒さんも100名を越し、今では、挙式前の花嫁さんたちも多く訪れていただけるようになった。
そんな中、新人のソロプチミストとしてのお声がけをいただいた。どんな活動なのだろう、どんな方がいらっしゃるのだろう・・と入会さていただいた。軽い気持ちで入会させていただいたがソロプチミストの先輩方にとても多くの学びをいただいている。それぞれの分野の一線で活躍されている方たちとの出会いは、女性としての輝き方のノウハウを教えていただき、大変参考にさせていただけている。女性として人間として、その生き方、感性を一つ一つ学ばせていただき、お花を作ることにも役立つことが多く、感謝している。
「これからの時間」をソロプチミストのひよっこ会員として・・また、お花に携わる一人として自分なりにコーディネイトして輝ける人生にしていきたいと切望している。
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パリのアパートメンでモデルと衣装合わせ
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頭にお花を飾ってもらいました
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これからドレスに着替えるモデルさんたち
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パリコレ、ショーのフィナーレ
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桂先生とパリのデザイナー
私の作ったブーケを持っていただきました |
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