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 リレーエッセイ

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すみれメンバーが毎月交替で執筆します

スペシャルオリンピックス全国大会(熊本大会)に向けて
平成18年8月
世良喜久子 

十五年前ソロプチミスト日本財団の社会ボランティア賞に推薦するために出会ったのがスペシャルオリンピックスの中村勝子さんであった。スペシャルオリンピックスの活動内容を聞くと日本のバブル経済が崩壊し、お金や効率、偏差値等での判断が優先される社会になっていた日本にとって、人間として生きていく大切な価値観を持った活動であると思われた。知的に障害がある人(アスリート)と健常者が共にスポーツをする事でお互いの人間力を高め、アスリートの社会参加につなげる。

中村さんの熱い志を聞き、せめて最初の説明会は応援しようとかかわったのであるが熊本での無からの出発は、次々にささやかな活動をスタートさせても乾いた砂に水を注ぐがごとくであった。それでも素晴らしい理念と価値観を持ったこの活動は、少しずつではあるが多くの人々の支援や協力により確実に活動の輪が広がり、とうとう昨年は長野での冬季世界大会を開催するまでになった。その折アメリカのクリントン前大統領が長野のユースフォーラムに出席され「アスリートは地域を変えるキーマンである」というスピーチは印象に残った。私たちは地域でアスリートを共に生きる人として受け入れ、どれだけの事ができているだろうか?

今年は11月3,4,5日、第4回夏季ナショナルゲームが熊本の地で12競技種目で開催される。全国から1000人のアスリート、コーチ、ファミリー、ゲスト、競技役員、ボランティア等含めると7000人の規模である。

今回の大会では熊本の選手団枠以外のアスリートは主催者側に立ち応援に来てくださった人々のおもてなしをする事になった。お茶の接待や御案内など地域のボランティアの人々と共に協力して行う、まさに協働である。このことも熊本大会の大きな目玉である。

またこの活動がここまで来る事ができた出発点には中村勝子に対するソロプチミストの社会ボランティア賞があったことはいうまでもなく、チャリティー茶会の益金の寄付をはじめとして継続的なソロプチミストのご支援ご協力があったればこそである。改めて感謝しますと共に今後とも皆さまの御支援どうぞよろしくお願いいたします。

  
   ☆似顔絵イラストは松藤真理子会員の作品です


              
   
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